古い地図が迷わせる

[2017年3月23日]

「部下に対する要求が高いと、部下から陰口を言われている」

(自分が同じ立場にいたときと同等のパフォーマンスを求めているだけなのに……)

 

「自分で考えて動いて欲しいのに、部下への指示が不明瞭だと言われる」

(作業者のままでは成長しないのに……)

 

「端的に指示をするだけで部下の言い分を聞かず、納得感がないと言われる」

(効率を重視して、最速で動いて欲しいのに……)

 

全て、実際にいただいたご相談です。

プレイヤーとして優秀だからこそ昇格して部下を持つようになったものの、今までのやり方では全く通用せず、戸惑っているとのこと。

 

マネージャーになって部下を持つようになると、

働き方の地図ががらっと変わります。

そこに気が付かないまま働いていると迷子になって、

「こんなはずじゃないのに!」と

慌ててポケットから地図を引っ張り出しても、

それはプレイヤーの地図。

マネージャーの役には立ちません。

しかし、それでも「ないよりはあった方がいいか」と

古い地図を使い続けて、ますます迷子になってしまう。

 

これ、冷静に考えてみると相当おかしなことをしていて、

 

たとえば初めて行ったパリで迷子になったとき。

地図を持っておらず、スマホの電池も切れてしまっている。

どうしよう、何か役に立つものを持っていないかと

鞄を探ったところ、奇跡的に地図が出てきた。

何だ、地図持ってたんだ! と喜んで広げてみたところ……

出てきたのは渋谷の地図。

そのときに、「地図はないよりあった方がいいよね」って

渋谷の地図を広げてパリの街をよちよち歩くようなものです。

 

本人もおかしなことをしていると気付いているのだけれど、

しかしどうすればいいのか分からない。

 

自分ができるということと、部下ができるようになることは違います。

自分が重要だと思っていることを、部下は重要だと思っているわけではない。

そもそも、自分が好きな仕事を部下も好きなのか、部下は何が好きで嫌いなのか……

 

実はほとんどのマネージャーが、部下のことをよく知りません。

どの仕事が好きで、どの仕事が嫌いなのか、それすらもよく分かっていない。

そんなことを分かる必要性があるのか、それも分からない。

 

毎回、まずお伝えしているのは、部下のことをよく観察してください、ということです。

それが新しい地図の第一歩。

その上で、どう部下を育成するかという地図を描いています。

 

ご興味ある方は是非ご連絡ください。

 

(代表 杉本)