新型コロナウイルスの感染拡大による影響により世界が大変な時期を迎えていますが、MAP Uではそんな世界に適合するかのように完全オンラインの仕事が増えています。

自社内のミーティングだけでなくワークショップ等もオンラインで実施し始めています。

半強制的に世界がオンライン実施を強いてきた形ではありますが、やってみると意外と良いものですね。

やろうとすればワークショップすらもオンラインでできてしまうことに驚くと同時に、できてしまうどころかかなり優れている部分が多くあり、大きな可能性を感じています。

 

これまでもツールはあったし、できる環境も目の前にあったのに、そうしてこなかったのは何故なのかと疑問に思うほど快適なのです。

どこか過去のやり方に理由もなくすがりついていた自分がいたことに気づかされました。
そう強く感じたきっかけは、先日実施したSDGsのオンラインワークショップです。

4月末からいくつかの大学でキャリア教育を完全オンライン実施するのですが、その題材としてSDGsを取り扱います。完全オンラインワークショップのノウハウを溜めるために現在不定期で体験版のSDGsワークショップを開いています。

SDGsとは2015年に国連が採択した「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略称です。具体的には17つの目標があり、169の指標があり、、、という堅苦しい授業のような話をしても中身がなかなか入ってこないと思うのでMAP Uでは自社開発したカードゲームを使い、まずはSDGsを体感してもらっています。

国連や世界銀行で働く方、経営者、関西在住の学生等、様々なカテゴリー・エリアからたくさんの方が参加してくださり、とても面白いワークショップになりました。

 

このワークショップでは、これまでの自分の固定概念が崩れる体験が同時多発的に起こっていました。
まず、ワークショップ中に行うゲームが、完全オンラインでも成立してしまっていました。
ミーティング等、話すだけならオンラインでもできそうだけど、ゲーム等のワークはさすがにオンラインだけでは難しいと思っていました。
もちろん、カードゲームをそのままオンラインで実施することはできないので代替できるものを開発しましたが、工夫すればできてしまうことに衝撃を受けました。

 

次に、オンライン開催は場所を指定しないので日本中様々なエリアからご参加いただけました。
これまでのオフラインワークショップなら「開催場所」に由来する移動時間面や金銭面のコストにより参加不可だった方々が、参加者のほとんどを占めていました。
届けたいものをより多くの届けたい人に届けるためには、これまでとは逆に、可能な限りオンラインで実施した方が良いのではないかとまで思いました。

 

持続可能な社会や地球環境を創るための目標であるSDGsをテーマにしたワークショップでしたが、ワークショップ自体が(ローコスト、移動しないので環境を汚さない、人とのつながりからくる満足感を十分に味わえるという点で)Sustainableなものになっているという点でもオンラインの良さを感じます。

 

もちろん、たくさんのメリットがある傍らで
「案外疲れる」
「非言語(雰囲気や挙動)コミュニケーションができないことにやりにくさを感じる」
という意見も参加者からいただきました。

疲弊感は私も感じましたが、これまで使わなかった筋肉を使うようなもので、慣れるには時間が必要だと思う一方、しっかりと集中して場に入れている証拠なのかなとも思っています。

非言語コミュニケーションについてはたしかに改善の余地があると思います。
5Gの普及によりVR会議のようなものが実現し、参加者の雰囲気や挙動も感知しあえる日も近いのではと、期待しています。

 

やってみると意外といいものは実は他にもあって、変わるのが怖いために貴重な選択肢を逃しているのではないかという気づきとともに、常にチャレンジ・やってみることの大事さを学びました。

世界は新型コロナウイルスで大変な時期ですが、オンライン黎明期でもあると思っています。
悲観的に捉えるのではなく進化の材料として受け止め、柔軟に世界に適合・進化し、クライアントだけでなく自社の未知の地図も既知の地図に描き替え続けていきます。

 

(アソシエイト 新井)