2020年春学期に引き続き、2020年秋学期も神奈川大学の国際学生寮「栗田谷アカデメイア」にて実施してきたSDGs PBLプログラムの最終報告会を2020年12月19日(土)に開催いたしました。

そもそもこのSDGs PBLプログラムは、栗田谷アカデメイアのコンセプトである「神奈川大学ダイバーシティ宣言に基づき、SDGsを推進できる人材を育成する」ことを目的としていて、17個あるSDGsのゴールから受講生それぞれがテーマを選びプロジェクトを立ち上げ、実際に世界を変えていくというものです。

 

春学期から1年間継続してきた長期プロジェクトもあれば、秋学期から立ち上がり10〜12月の3ヶ月間を駆け抜けたプロジェクトもありましたが、最終報告会をもって節目を迎えました。

 

全5グループそれぞれの報告内容を簡単にご紹介いたします。

A Team: SDGs Goal 15 “LIFE ON LAND”
栗田谷アカデメイアグリーン計画を策定しました。寮内での家庭菜園や植栽を行い、寮内緑化を推進することで自然を寮内に取り込むことを計画しています。建物の図面等を利用し、実現性の高いプロジェクトの展望を報告していました。将来的には、寮の家庭菜園での収穫物を地域にシェアしたり料理教室等を開催し地域連携を活性化することも視野に入れています。

 

B Team: SDGs Goal 13 “CLIMATE ACTION”
化石燃料利用削減のためにごみの分別を徹底するべく、ごみの分別に関する寮内での現状の課題と解決策を考える講習会を実施しました。

 

C Team: SDGs Goal 4 “QUALITY EDUCATION”
より良いオンライン学習環境をすべての学生に届けるべく、一人暮らし・実家暮らしの区分で学生にアンケート調査し、自分たちにできる学習環境作りを提案しました。キャンパスを持たない大学、ミネルバ大学を例に、オンライン授業と寮の融合による学生主体の学習について考察しました。

 

D Team: SDGs Goal 14 “LIFE BELOW WATER”
マイクロプラスチックの認知向上、古紙を利用した油の垂れ流しの阻止、ごみステーションを清潔にする取組みと地域連携、MSC認証の認知向上等を通じて海の命を守ることを目的として、活動してきました。

 

E Team: SDGs Goal 16 “PEACE”
寮内の交流を深めよう!をテーマに10人以上のマスク着用参加者での卓球大会を開催しました。今後、勉強会・討論会・セミナーの開催を行う予定です。

 

 

今後も自走して継続していくプロジェクトも多くあるので最終報告会はプロジェクトの終わりではなく、あくまで節目を意味します。

そんな節目に、神奈川大学国際センター的場所長や神奈川県SDGs推進課の方々もご同席してくださり、大変有意義な最終報告会を実施できたのではないかと思います。

(神奈川大学国際センター:的場所長)

的場所長から学生に向けて「神奈川大学のSDGsの取組みとは、まさにこの寮で行っている取組みです。SDGs PBLプログラムで取り組んでいることは、単に寮の問題だけではなく、神奈川大学全体の取組のひとつだと考えてほしい。神奈川大学創立者の米田吉盛が横浜で働く勤労青年の旺盛な勉学需要に応えるために、神奈川大学の前身となる横浜学院を29歳にして作ったように、できるかできないかに囚われずにとにかく行動して世界を変えていってほしい。頑張ってください。」とのコメントがありました。

「行動だけが未来を創る」という代表杉本のコメントとも親和性抜群なコメントで、受講生にとても一貫性や影響力のあるメッセージが伝わったのではないでしょうか。

 

節目を迎えた各プロジェクトですが、今後の活躍が非常に楽しみです。

 

また、全6回で構成されているSDGs PBLですが、毎回のプログラムで素晴らしい超豪華ゲストにお越しいただいていました。

Jody Toda
グローバル企業のCEOであり、Forbes Women Awardにも輝いたことのある女性リーダー

Kazuma Osugi
離職率が高く従業員満足度が低いエステ業界にて働きがいのある会社ランキングで1位を獲得している企業の元CEO・現CHRO

Kiyotsugu Manabe
アメリカやイラク、ベトナム、日本等の国々でご活躍されてきた国際開発×ビジネスのプロ

Tomoko Nakajima
世界中の教育方針を策定する教育のプロ

改めて、お越しいただきありがとうございました。現に世界に影響を与えまくっているリーダーたちがゲストとして参加し受講生と接することで、受講生に絶大な好影響を及ぼしていただけました。

 

 

受講生や、大学関係者、プログラム運営陣、超豪華ゲストの皆様と携わりながらSDGs PBLプログラムを実施できたこと、大変嬉しく貴重な体験になりました。
1年間ありがとうございました。

 

神奈川大学のホームページで本件についての記事を掲載していただきましたので、ご覧ください。
https://www.kanagawa-u.ac.jp/news/details_21140.html