2020年度に引き続き、2021年度も利他的リーダーシップ育成プログラムを上智大学にて実施します。
プログラムに関するオリエンテーションに加え、世界で活躍するリーダーたちよるパネルディスカッションを4/24(土)に開催いたしました。

今回パネリストとして参加してくださったのは、世界を舞台に活躍する3名のリーダーです。
民間セクター開発の専門家である真鍋さんや、教育コンサルタントである中島さん、グローバル企業のCEOであるJodyさんと、そうそうたる顔ぶれが参加してくださりました。
パネリストや参加者の方々おかげさまで非常に面白いパネルディスカッションとなりましたので、内容を一部共有します。

まず初めに「仕事の中でどれだけSDGsを意識しているか」「学生に何ができるか」「どのように価値を発揮するか」という題材を中心に議論をしました。
国連機関での仕事はSDGsと関連しているが、実際は普段からSDGsのコンセプトを念頭に置いて行動をしているわけではないという中島さんの赤裸々な話を通じて、助けたい相手を本気で救おうとする姿勢が結果としてSDGsへの貢献につながっていることを受講生に伝えました。
また、真鍋さんが学生時代に途上国支援に携わりたいという夢を実現するため、様々な国連機関に所属する大人達に働きかけ3日間の研修を無料開催してもらったというエピソードを通じて、スキルや実績がない学生でも情熱さえあれば周囲を巻き込んで価値を発揮できることを伝えました。初めから大きな志をダイレクトに達成しようとして挫折しがちですが、すぐに実践できる小さなステップを積み重ることで大きな変化を生み出していける可能性があることを伝えました。

次に「多様なメンバーと協働して未来を創る」「リーダーシップ、利他性、多様性」という題材を中心とした議論をしました。
議論を通じて、リーダーシップとは何か、リーダーシップはポジションではなくスキルなので誰でも発揮できることを伝えました。自分でチームを引っ張るリーダーや、様々な人に助けてもらうスキルを持つリーダーなど、多種多様なリーダータイプが存在するため、自分にあったリーダー像を描けば良いことを説明しました。
また、「日本でリーダーシップの資質が欠けているのはなぜですか?」という受講生の質問に対し「日本を象徴する漢字である”和”はハーモニーを意味するが、日本ではそれを同調として捉えることがあり、異質な人や物を嫌う傾向にある。そのため人前に立ち先導するリーダーが生まれにくいのではないか。しかし本来は音楽のボーカルとギター、ベースのように異質なもの同士が多様性を認め混ざり合ってこそのハーモニー、和であると考えている」とJodyさんが応答するなど、様々な角度からリーダーシップ、多様性に関する見解を伝えました。

 

改めて、2021年度も利他的リーダーシップ育成プログラムを盛り上げていきますのでよろしくお願いいたします。