6/5に上智大学にてSDGs PBLの特別講演を実施しました。
毎度、世界で活躍するスペシャルなゲストにご登壇いただいいている特別講演ですが、今回のゲストはオルカラボ創設者でありシャチ研究の世界的権威であるポール・スポング博士にご登壇していただきました。

 

 

大変貴重で興味深いお話をいただいたので、ご紹介いたします。

 

Lessons from the Whales

ポール博士がどのようにしてシャチと出会い、惹かれ、没頭していったのかについて語りました。大学では人の脳を研究していたポール博士ですが、就職を機にバンクーバー水族館で飼育されていたシャチの行動研究を始め、人よりも遥かに大きな脳を持つシャチに大きな興味を持ちます。

 

 

研究を通じシャチとコミュニケーションを取るようになり、彼らに共感するようになったポール博士が「スカナ(水族館で飼育するシャチ)を彼女の家族に戻すべきだ」と水族館に主張し、職を失い、当時無人島だったハンソン島に野生シャチの調査施設を建てたことがオルカラボの始まりです。

 

 

オルカラボではシャチの生活を妨害せずシャチについて学ぶという哲学に基づき研究が行われており、水中マイクで鳴き声を聞き分け群れの動きを追ったり、24時間体制でシャチたちの鳴き声を録音し記録しています。また、ポール博士がシャチの研究で得た1番の教訓について共有しました。全ての生物は「共存共栄」するべきであるという教訓です。宇宙の宝石である私たちの惑星は人類、シャチ、地球を共有する全生物へのギフトですが、残念なことに人類が壊しかけている現状を説明しました。「共存共栄」という信念の基、私たちは今直面している問題(地球温暖化や海洋汚染等)を克服する必要があること、私たちなら克服できると信じていること、今を生きる私たちだけが惑星の運命を変えられることを伝えました。
ポール博士はもちろんのこと、オルカラボ・ジャパンの方々を筆頭として様々な方のご協力があって実現したレジェンド級の講演でした。
改めて、ありがとうございました!