先週末は学生向け無料キャリア開発プログラム「MAP USP」の施策提案会を実施しました。

MAP USPは初回集合研修と施策提案会の全2日程で構成されるプログラムなので、先週末はMAP USP第3弾の集大成となる1日でした。

 

2週間前の初回集合研修では、参加者全員の「やりたいことの軸=価値観」の明確化だけでなく、プロの経営コンサルタントによるビジネスの定義や課題解決の思考法等のレクチャーを行い、参加者が自分らしいキャリアを歩むために必要な知識やスキルを伝授しました。

そして2週間で「実際の経営課題」に取り組んでもらい、最終日である先週末に参加者の考えた課題解決案をプレゼンしていただきました。

施策提案会は模擬的なものではなく、経営課題を提示してくださった事業会社の社員にも参加していただき、実際に施策を提案するというものです。

提案を受けた事業会社の社員やプロのコンサルタントによる質の高いフィードバックを通じて、初回集合研修で得た知識やスキルを定着するだけでなく、ビジネスマンの着眼点を学ぶ支援をいたしました。

 

参加者の皆さんによる熱がこもったプレゼンには、多少のロジックエラーなんて吹き飛ばすほどの勢いと、事業会社が提案の採用を本気で検討するほどのクオリティーがあり、大変素晴らしいものでした。

 

 

2週間に及ぶプログラムを終えた参加者の皆さんは、

「これまで自分のやりたいことはとてもふわふわしていて『成長したい』というありきたりのものだったけれど、今回のプログラムを通して自分のやりたいことを明確に言語化できた」

「実際に施策を作成・発表してフィードバックをプロのコンサルタントから受けたことにより、施策を提案する際には相手がプレゼンを聞いてすぐに動き出せるまで詳細設定をしなければならないことや、施策の実現可能性や革新性を見られていることを知った。今後は、コンサルタントの施策に対する着眼点を真似していきたい」

「これまでは大学等でプレゼンをしても上辺だけのフィードバックしかもらえず褒められるばかりで、具体的にどこをどう改善したらもっと良くなるのかわからなかったけれど、初めて本気のフィードバックをもらえて自分の改善点を認識できた」

「やりたいことをして生きることと、お金を稼いで生きることは両立できないと思い込んでたことに気づいたので、これからはビジネスを通じてやりたいことに経済性を持たせて、豊かな生き方をしていきたい」

とコメント。

 

リアルな経営課題を提示してくれた事業会社の方は、

「多少改良を加えようとは思うが、学生の皆さんにプレゼンしていただいた施策を自社に取り入れたいと思う」

「学生の皆さんの熱が伝わってきて、自分も負けないよう頑張ろうと思えた」

とコメント。

 

実は私、初回集合研修と最終プレゼンの間に中間報告を設け、提出していただいたプレゼンに対してフィードバックをさせていただきました。

17日の18時にプレゼンを受け取り、18日の18時にはフィードバックをして参加者に返すというハードな日程で、正直なところ、17日の夜は3時間しか寝られませんでした。

フィードバックの内容は、主に3つの観点でした。

・課題/施策はそれだけ?
もし他にも課題候補があるなら、明記しましょう。
また、他にもある課題の中でその課題が最重要だとする判断ロジックを明記しましょう。

・本当に?
その課題を解決することで本当に、あるべき姿に近づくことができてますか?
その施策を実施することによって本当に課題を解決できていますか?

・費用対効果は?
その施策を採用することで企業にどれほどのコスト/リターンがあるのかを伝えましょう。
コストが大きいとしてもそれを上回るリターンがあるなら、採用される可能性があるます。

参加者の皆さんにとってフィードバックの内容を理解することは難しいことではないと思いますが、それを実際にプレゼンに反映させ改善していくには膨大な数のトライアンドエラーを繰り返す必要があり、相当大変な作業だったと思います。

施策提案会当日は、フィードバックを乗り越え、磨きのかかった説得力のあるプレゼンを作成・発表していただき、とてもフィードバックのしがいがありました。

 

全体を通した感想として、開催してとても良かったと思える2週間になりました。

 

今後も引き続き「MAP USP」を不定期で開催していきますので、参加したい方や紹介したい方がいる場合はぜひご連絡ください!

 

 

(アソシエイト 新井)