最近ありがたいことに、代表の杉本が講師を担当するデザインシンキング研修にアシスタントとしてご一緒させてもらう機会が何度かあり、たくさんの学びや思うことがあります。

 

そもそもデザインシンキングとは、デザインの方法論をビジネスに応用したことからその名が付いている思考法です。

「観察」「発想」「プロトタイピング」の3つのプロセスを何度も高速で行き来する中で、

・顧客の潜在的なニーズの発掘

・既存の思考の枠を超えたサービス・プロダクトの考案、開発

をするためのツールです。

2005年にスタンフォード大学が設立したd.school(正式名称:Hasso plattner Institute of Design at Stanford)を起点に世界中に広がり、変化の時代のイノベーション創出の方法として注目されています。

最近は注目度に拍車がかかっているようで、本場シリコンバレーでデザインシンキングを学んだ代表の杉本に研修の問い合わせがたくさん来ているそうです。

 

そんなわけで最近は研修にアシスタントとしてご一緒させていただく機会がありますが、たくさんある学びや気づきの中でも特に「徹底」の大切さを実感しています。

前述しましたが、デザインシンキングでは潜在的なニーズを発掘するために「観察」というプロセスを実行します。

普段何気なく行っている行動の一部始終を可能な限り細分化してメモを取り、それらの行動の意味・意図を探ると実は不便だと思っていたことや、本当は望んでいたことに出会うことができ、潜在的ニーズを発掘できるというものです。

「潜在的なニーズを発掘する」というと、とても革新的で想像もつかないスキルを要する技のように聞こえます。

しかし蓋を開けてみると、特別な能力や作業は必要ありません。

それにも関わらず、定められたプロセスを実行すると、思いもしないパワーを発揮できるというのが思考法の不思議です。

もし難しいポイントがあるとすれば、それは「定められたプロセスに則り徹底する力」なのではないかと思います。

言い換えるならば「教わったことをそのまま受け取り、自己アレンジを加えずに実行する力」です。

デザインシンキングに関わらず、その道のプロから伝授していただいたことをそのまま忠実に徹底し実行することは怖さや気持ち悪さを伴いますが、進化への1番の近道です。

怖さや気持ち悪さに打ち勝ち、プロから伝授していただいたコツを徹底的に実行し、自らを進化させていらっしゃるクライアントの方々の姿には感化されます。

 

 

「誰にでもできることを誰よりも徹底することが大事」

特に難しくなさそうなことを徹底的にやる難しさと大切さを痛感すると同時に、中学生の頃の恩師がよく言っていた言葉が脳裏をよぎり、その言葉の深さに今になって感銘を受けています。

 

デザインシンキングには、「観察」の他に「発想」「プロトタイピング」というプロセスがあります。

「観察」で得た潜在的ニーズを満たすサービスやプロダクトを考案・開発するためのプロセスです。

研修でデザインシンキングを学ぶだけではなく、実際に学んだ内容を活かし新規事業を生み出す企業風土の醸成をしたいと望んでいるクライアントの方々もいらっしゃると思います。

デザインシンキングは、以前からMAP Uが提供している新規事業策定支援との相性も抜群で、これからどのような広がりや展開を繰り広げていくのかが非常に楽しみです。

 

(アソシエイト 新井)